無料と有料で異なるビジネスモデル

2011.03.31

ブロードバンド回線が普及したこともあって、パソコン向けの動画配信サービスの市場が大きく拡大しています。動画配信には、無料サービスと有料サービスの両方があり、無料サービスではテレビと同様、CMの放送による広告料収入で成り立っています。動画配信の形式としては、視聴者が見たい時にクリックをすると配信が開始されるオン・デマンドが中心ですが、一部のバラエティ番組やイベント中継は生放送される場合もあります。動画配信サービスの呼び方もさまざまですが、有料サービスでは、「ビデオ・オッ・デマンド(VOD)」と呼ばれることが多いようです。無料サービスの場合はCMが挿入される点などが従来のテレビに似ていることもあり、「インターネットTV」あるいは「無料ビデオ・オン・デマンド」などと呼ばれています。ビデオ・オン・デマンドは、たとえるならインターネットを使ってレンタルビデオやDVDを借りるようなビジネスモデルです。通常、ビデオ・オン・デマンドは映画、アニメ、ドラマなど、従来はDVDやビデオテープに録音されていた30分から数時間の映像コンテンツを、インターネット経由で1週間程度の決められた期間内に視聴する権利を購入することを指します。よって、データをダウンロードしてパソコンに保存することは基本的にできません。ビデオ・オン・デマンドについては、パソコンではなく、テレビで視聴できるように専用の機器(STB)を用いて提供されるサービスもあります。インターネット回線を使用していますので、広い意味ではインターネットビジネスに含まれますが、パソコンを使用しないため、全く別のビジネスとして区別されるのが通常です。インターネットTVとして多くの利用者を獲得しているのが、USENグループが運営するGyaoです。2005年4月に事業を開始しましたが、2007年7月には視聴登録者が1,500万人を突破しました。Gayoのコンテンツのほとんどは無料で視聴できます。その代わりに番組の冒頭と途中、終了後にCMが流され、放送中も画面とは別にバナー広告が表示される仕組みになっています。有料コンテンツも充実してきていて、有料のビデオ・オン・デマンドと同様に番組ごとの契約で視聴することができます。インターネットTVやビデオ・オン・デマンドは、すでに会員を多く抱えているプロバイダやポータルサイト、コンテンツを多く保有している通信会社などが数多く参入しています。
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