20世紀までの分譲マンションは、「立地」偏重だった。マンションで重要なのは「一に立地、二に立地、三四がなくて五に立地」などといわれたりした。お金があれば、都心の一等地と呼ばれる場所の物件を。郊外ならば、駅に近い場所のマンションを買っておけば失敗なし。そのことだけを考えて物件を選べばいいのだよ、というのである。都心部も、駅に近い場所も、土地の値段=地価が高い。その地価に応じて、住戸の設備や仕様も変わるという決まりもあった。都心部なら中身も高級仕様にしたが、都心から離れれば離れるほど仕様も落とした。郊外でも、駅に近いマンションは設備仕様のレベルを上げ、駅から離れれば離れるほど下げた。難しい言葉でいえば、土地ヒエラルキー(階級制)が存在したわけだ。私は、この発想が大嫌いだ。